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金曜日よりの使者

一瞬の間に事態は幸せにも不幸にも転がり移る。

ほんの一瞬のことやからといって、元に戻してもらえるかというと、決してそれはない。
あの時、もう少しゆっくりしてたらとか、ほんの少しのことでこの事態は回避できていたのかもと思うが、それもやはり思ったところで事態は変わらないのだ。

というのは、サックスの生徒Nが楽器ケースの蓋を閉じるファスナーを閉め忘れていて、なんかのはずみでケースが開いて、楽器が落下し、壊れてしまったのだ。
さっきまで調子よく練習して、充実したリハーサルに満足気分でスタジオを出たところだったのに。
泣きそうになっている生徒Nと我々はスタジオに戻り、音が出るかチェック。

結果はバツ。。

ぐったりとうなだれる生徒Nの悲痛の叫び!
「修理かぁ、、そんな金ねえよっ!」
がっかりした人の決定版のような表情の生徒Nに気が紛れるよう、みんないろいろと体験談を語る。
友情である。
かくいうおれも同じような経験は何度もある。
その時はがっくり辛いけど、そのうち忘れる。
忘れるということは幸せに通じる道なのかも知れない。

あと、他の可能性も考えた。

生徒Nが壊れた楽器を修理工房に持っていったら、そこで同じく修理依頼に来ていたA君(彼もまったく同じ、ケースを閉め忘れたまま担いでしまい楽器が落下→修理)と修理のカウンターで隣り合う。
A君がリペア職人に落下の状況などを説明しているのを聞くと、自分とよく似た状況なのに興奮し、「あたしもなんですっ」と生徒N。
このなんというか、理不尽なやるせなさを心から共感できる仲間を得て、状況は何も変わらないのに何か気持ちが明るくなるような、不思議な高揚感のまま、A君と修理の待ち時間に一緒に近くのドトールでお茶でもしましょと向かう。
いろいろ話をしているとA君はおっとりしてるようでいても会話がうまく、のせられるようにこちらも饒舌になってしまう自分に戸惑いつつも、初対面の人との新鮮な会話に高揚する生徒N、、、、

ほら、その先は言わずもがなですよ。

楽器がケースから落ちたのは運命の必然なのかも知れないなぁ

そんなことを考えていたら電車が終点までいって折り返してたのに気づいてなかった。。
なにやっとんねん。
今日は江ノ島でcro-magnonのキーボード、金子巧とメロウに音楽探検。

いってきまーす


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