金曜日よりの使者

『夏の終わりのハーモニー』

暑い暑い夏がまだ続いてる。
先週は急に涼しい日が続いて、もう夏も終わりだなと思った時があって、その時にふと寂しくなった。
あんなに暑さに悩まされていたのに、暑さが和らぐと急に寂しくなるなんて不思議だな。
そしてまた暑い日が戻ってくるとなんか嬉しかった、やっぱ暑いけど。
おれ、夏が好きだったんだなぁ。
小学生の息子は昆虫が大好きで、夏は昆虫好きにとっては捕獲と飼育の繁忙期。
1番多くの虫に出会える季節。
脱皮を繰り返して成長し、短かい成虫の時期を謳歌する昆虫達。
その儚くも活発な、そして不思議な生命の営みに触れるのは楽しい。
昆虫は脱皮を繰り返して成長するやつと、幼虫から蛹になり成虫になるやつがいるが、成虫になりたての頃はとかく綺麗だ。
ミンミンゼミは夜中に地中から這い出てきて手頃な木に登り、そこで殻を脱ぎ成虫になる。
殻から出てきたばかりのミンミンゼミは透明な羽に薄い緑がかかっていて、何色とは言い難い神秘的な色で、思わず見惚れる。
時間が経ってくると、どんどん羽もしっかりきてきて羽の色はすっかり透明になっていく。
脱皮したばかりの羽は柔らかく、触ると変形してそのままになってしまう。
その儚さがあの不思議な色に乗り移っていて、目を奪われる。
脱皮したばかりのバッタの鮮烈な緑色も好きだ。 見てるだけで元気になるようなエネルギーを秘めた緑だ。
カマキリも然り。
写真は先週見つけたハラビロカマキリの幼虫。次に脱皮すると羽が出てくるかな。
カマキリ
6月終わり頃からヤブキリというキリギリス系の昆虫を飼っていた。
ヤブキリは力強くタフだ。
幼い頃は草食だが大きくなるにつれ肉食が強くなってくる。
ヤブキリは成虫になると樹上で生活するし、とても素早いので捕獲は難しい。
うちのはまだ成虫になる前に草むらで見つけた。
その時はまだ羽が小さい幼虫だった。
飼ってしばらくしてるうちに脱皮した。
とても綺麗な緑の体、そして立派な羽が生えていた。
捕獲したバッタを頭からバリバリと食べる。
胡瓜も皮だけになるまで食べる。
レタスも大好き、と食生活のバランスをとることも忘れない。
バッタを獲ってきてはヤブキリに与えていた。
そうしてるうちに、息子といつもの昆虫採取してる時に成虫のヤブキリを桜の樹上で発見!興奮しつつ慎重に捕獲!
めったにない機会だったんで嬉しかった。
それはちょうどオスで、うちのはメスだったので、つがいで飼ったら交尾して産卵した。
ちょうど産卵する様子も見れた。
メスが土に2センチ程の産卵管をぶっ刺し、地中に産卵していく。
二箇所に分けて産卵していた。
もうヤブキリは死んでしまったけど、その卵はそのまま置いてあるので孵化するのが楽しみだ。
写真は捕獲したヤブキリ(♂)
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同じ時期にヒメギスも飼っていて、これもキリギリス系だがヤブキリのように強くはなく、体も小さい。
だが、声がいい。
「シリリリ」と鳴く。
おれの作業部屋に昆虫たちが入った水槽を置いていて、夜に部屋で作業してると「シリリリ」とよく鳴く。
その声が涼しげで暑さを和らげてくれる。
虫が鳴くのは大体はオスがメスに自分の居場所をアピールしてるわけで、その声を聞いていると、なんか切なくなってきて、何度も自然に帰してやりたくなった。
飼ってるうちにやはり感情移入してくるもので、毎晩作業しながらあの声を聴いてると、自分に語りかけているように聴こえてくる。
身体は小さくても声は大きいから存在感は充分にあって、真夜中に何時間もその声を聴いていると、ヒメギスとの距離はどんどん縮まってくるのだ。
だからヒメギスが死んだ時は悲しかった。
元気な頃の声を録音していたのでたまに聴いているくらいだ。
来年はつがいで飼って産卵してほしいと思う。
各地から送って頂いたカブトムシ、クワガタの幼虫はすっかり成虫になって、旺盛に活動しとります。
送ってくれた海陽町のNさん、宍粟のHさん、田村市のTさんに感謝!!!!
カブトムシは近くの森林公園でも捕獲してるので全盛期はうちで10匹以上飼っていて、夜中は水槽の中で暴れまくり、飛びまくりで賑やかだった。
息子の友達にあげたり、死んだりで今は5匹。 息子はカブトムシそれぞれに名前をつけて(デカイやつはマックス。黒いやつはブラックサンダーとか)すっかり感情移入していて、9月になってみんな死んでしまうと寂しくなるなぁ。(カブトムシは1年サイクルで卵から孵化して成虫になって死ぬ)
なのでこちらも卵を孵して命を繋げていきたく準備中。
うまくいけば10月頃には幼虫が現れてくれるはず。
幼虫から孵したオオクワガタも、艶々に黒光りしていて、気品があって見ていて飽きない。
息子のお気に入りで、とても愛でている。
他にもノコギリクワガタかヒラタクワガタなのか、どちらかわからないクワガタの幼虫が5匹いて、かなり大きく育っている。
今年は成虫にはならずに越冬するようで、何クワガタが出てくるかは来年の夏の楽しみ。
そんなわけで作業部屋の一角は昆虫たちの入った水槽がいくつも積まれてる。
夏が終わると水槽の中も卵と幼虫だけになって静かになるだろう。
それが寂しくて、夏が終わって欲しくないのかも知れないなぁ。
昆虫万歳!
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p.s
夏の読書感想文
俳優のノート
『俳優のノート』
伊丹十三作品でお馴染みの俳優、山崎努さんのノートを書籍化したもの。
シェイクスピア劇『リア王』を演じるにあたっての考察やアイデア、思いついたことなどを日記スタイルで読ませてくれる。
芝居にかける山さん(本の中では山さんと言われている)の姿勢には目から鱗。
60歳を超えてもぎらぎらとしたプロの本気が伝わって来る。
相当な読書家でもある山さんの文章は、引き出しが多くて楽しい。
作品(芝居)を作るっていうのは、演じるっていうのは、音楽を演奏したり作ったりすることと似ている感じがして、いろんな話が自分にリンクして入ってくる。
おれも頑張ろ〜〜!!
リハ写真
そんなわけで、9月9日の『CHICKEN ON MY HEAD@青山 月見ル君想フ』ですが、
先日、ゲストボーカルのレヨナとのリハーサルとても良かった。
あそこにkyOnさんのキーボードが加わると相当なワンダーランドになるでしょう。
しかも音響に内田直之を迎えて最高な音空間を味わってもらえるはず。
来た人にはバッチリ楽しんでもらえる準備をしてるんで、ぜひ友達も誘って遊びに来てくださいませ〜〜!!
詳しくはこちらから。
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