ずいぶん遅れてやってきた金曜日よりの使者

ずいぶんブログをさぼってしまった。
11月になってさらに時間の流れが加速したように感じる。
師走に向けてもう走り出していて、気づいたらもう正月というやつだ。
9、10月のBBBBの怒涛のスケジュールがひと段落したと思ったら、今度は25周年アルバムの曲作り。
旅から帰って、家にいる時は子どもと遊ぶ、セッションする、曲を書く、のローテンションを繰り返す。
それぞれ深く楽しみながら。

外にでて遊んでいて、いろんな刺激が自分の中でMIXされてドリップされる、そこに広がる模様のような意外性がある曲に興味がある。
最初の音を書いたとこから、ベースラインもハーモニーもそこからつらつらと流れて出てくるのによくある予定調和ではなく、意外な方向に展開していったりするともう楽しい。
頭で考えると、考えるほどお決まりのパターンに着地しやすくて、それはもう枠としては安定していても、わくわくはしない。
自分の中からでてくる意外性に驚き、それを面白がってるうちに最後まで書き進めれば自然とその曲がキャラクターとして浮かび上がってくる。
そして、実際はそれぞれのパートを癖のある人間達が演奏して音を混ぜ合うわけだから、その音の波間はもっと複雑で曖昧で面白くなる。
20年前にはこんなふうには書けなかったし、もっと曲を書くことがしんどかった。
今みたいな心境で曲作りを楽しんでるのは、やはり25年やってきたということなのかなぁ。
どんなアルバムになるのかわからないから面白い、わからないからやってみたい。
そして聴いた人がいい気持ちになってくれたらもう最高。
そんな日々をすごす天パです。

先日、44歳の誕生日でメッセージをくれた皆様ありがとうございました。
44歳の誕生日は息子と虫捕りで公園の樹々や草むらを凝視して、必死で昆虫を探しているとは20年前には思いもよらなかったなぁ。

写真は20年くらい前のニューオリンズのDonna’s Barでのライブの時の。
隣のドレッド君はニューオリンズの人ちゃいまっせ。w
紅葉の季節、変化を楽しむ季節。

Harvest 037

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遅れてきた金曜日よりの使者

昆虫のシーズンが終わろうとしてる。
もうこれからどんどん寒くなって昆虫たちは死んだり、越冬に備えて土や木の中に隠れたりして姿を見せなくなる。
詳しいことはわからへんけど、子どもと虫捕りをしている体感的な感想だ。
息子が夢中で昆虫図鑑を見まくっていて、自分も見たり捕ったりしてるうちに昆虫の不思議に興味が湧いてきた天パです。
最初はそれぞれに進化した形や色に惹かれ、知るうちにそれぞれの習性や生き抜くための智恵に驚く。
知れば知るほど深遠な昆虫ワールドに、そりゃハマるわと納得すること然り。
今はカマキリのシーズンが終わりかけの時期。
草むらの王者がもうすぐ見れなくなると思うと寂しい。
キリギリスもいい。
キリギリスはバッタに似てるから草食だと思ってたけど、実は肉食で虫を食べる。
草むらでキリギリスを見つけると興奮する。
カマキリの場合は見つけさえすれば捕まえることができるけど、キリギリスの場合は見つけても草や落ち葉の下に下に隠れてしまうので、なかなか捕るのは難しい。
だからこそ捕った時の喜びもデカイ。
カナブンやコガネムシの種類はいろんなバリエーションがあって楽しい。
綺麗な玉虫色に光ったコガネムシが地面に掘った穴を出たり入ったりしてるのを見つけるとめちゃ嬉しい。
ほんとに綺麗だなぁとじっくり観察する。
でも標本が欲しいとは思わない。
やっぱり生きていて、動いているから惹きつけられるようだ。
カブトムシやカナブンなどの甲虫は死んでいても外見は変化なく見えることが多い。
見た目は死ぬ前と変わらないのに、もうその体は抜け殻で命が入ってない。
生きてる時と同じに見えても、死んだら何だか重さも軽くなったように感じる。
そんな不思議にも惹かれてるのかも知れない。
こんな話を書いていたら、夏に飼っていたカブトムシのチイ(幼虫から孵したカブトムシで、小さかったので息子がチィと命名)が死んだ時のことを思い出して悲しくなった。
身体は小さくてかわいいのに、他のデカいカブトムシを押しのけて蜜を奪いに行くガッツのあるやつだった。
でもカブトムシは1年の命なので6月に孵化した成虫も9月や8月の終わりあたりには必ず死んでしまう。
今年は家で孵化したのがオスばかりだったんで卵ができなかったが、またどこからか幼虫をもらってきて来年に備えなくては。
クワガタも孵化させてみたいなぁ。
どなたかクワガタの幼虫をわけて下さいませんか?

p.s
こんな雨の日にはAhmad Jamalでゆらゆらrelax♪
えんじょい日曜日

https://www.youtube.com/watch?v=9Eedjzq94KM&list=FLaH0pAbdYbYtHHKy_gdk4Ug&index=25

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金曜日よりの使者

夜の高速道路を次の目的地へ、バンド車はひた走る。
オレンジ色の灯が近づいては遠ざかる。
移動中、音楽を聴いたり映画を観たり、本を読んだり、寝たり、それでも着かないような長距離の時は、もうどれにも飽きてしまって最後は何もしようとしない境地に達する。
最近、カンフー映画にハマった。
寝不足になりながらもカンフー映画に齧りついている。
小学生の頃、ジャッキー・チェンのカンフー映画全盛期だったんで、その頃のテレビの擦り込み教育が行き届いてるのか、やはりカンフーへの憧れは捨てられないのだ。
あのテンポの良さとスピード感。
カンフーの達人のような動きをしてみたい、、、
ブルース・リーのような顔をした友達は何人か居たが、誰もあんな動きは出来なかったし、どちらかというと、ただ痩せてるだけのふがいない奴らだった。
でも自分が今から修行を始めるにはもうおそらく遅いだろう。
となると息子に夢を託し、少林寺に預けるかと言うとそれも多方面から怒られそうだ。
近くにふらっとカンフーの達人は居ないものか。。
きっと、、達人は早朝の朝靄煙る公園で、静かに型の稽古などしているはずだ。
そこで出会い、弟子にしてもらう。
達人はきっと生徒募集の看板も出さないし、ネット広告などもやらないから、やはり早朝の公園を探すしかない。
そうして探してたら達人より、おれと同じような達人探しをしてる人に会って、話が弾んで友達になったりして。
また、そっちのほうがずっと面白かったりして。
そいつとブルース・リー似の友達集めてバンド作って、カンフーへの憧れを歌にして配信しちゃったりして。
と、、そんな妄想に怪しくニヤつくのを隣に座ってるセイヤに悟られないように。
今は神奈川から富山まで移動中。
明日は近頃ますます絶好調なbbbb featuring 綾戸智恵で富山県はクロスランドおやべでライブです。
新曲も携えて、明日はどんなセッションになるのか楽しみです。
ぜひおいでやす!
p.s
10月22日に兵庫県は加東市のピンクハウスという、ピンクのグランドピアノと美味しい料理の素敵カフェでライブやります。
年の差はあれど20年来のダチ! 敬愛するピアニスト竹下清との二人ライブ。
会うだけでも嬉しい友達と、一緒に音楽でも遊べるって最高やなと思います。
今回は沁みる選曲で。
お近くのかたは是非〜♫
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金曜日よりの使者

岐阜県関市の安桜山からこんにちは〜〜
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飛行機が離陸する時の『G』を感じると眠くなる。

もうパブロフの犬だ
重力に壁ドンされるような、抗えない感じが独特で嫌いじゃない。
雲の中に入ったりすると、空を飛んでるはずなのに、岩か何かに硬いものにぶつかったような「ガタン、ガタン」と悪路を車で走ってるような衝撃がある。
空気しかないはずなのに、何かにぶつかったのかなと思う程の質量のある衝撃だ。
あれはなんでそんなふうになるかとわからないぶん怖い。
こないだは上下に激しく揺れた時があって、もうこれ以上揺れたら上から酸素マスクが落ちてくるんちゃうかと思った。
揺れの動きは遊園地の絶叫マシンに似て、腹の下あたりがゾクゾクする。
でも悪天候を飛ぶ飛行機の場合は、自然が相手なので予想がつかない。
ゾクゾクどころか背筋が凍る怖さなのだ。
ゾクゾクといえば怪談。
怪談やホラー小説でゾクゾクするのは楽しい。
実際には身の危険がないのに、あんなにゾクゾクするっていうのも不思議だ。
今回の旅に持ってきた本は中島らもさんのホラー小説。
ゾクゾクの快感を楽しませていただきやした。
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p.s
10月4日は渋谷ROOTSで『MONKY鑑賞会』やります。
タモ専務とセイヤ(DRUM)のリズム隊に白石才三と越野竜太のツインギターという、どんなセッションになるのか予想もつかない面子でやります。
ぜひ遊びにきてくださ〜〜い!
そして10月7日にはセイヤの地元、米子Moon&Spoonで同じくタモ専務とセイヤのリズム隊に関西からキーボードの岩井ロングセラーを招いて『横流-yoko stream-』というセッションやります。
米子でセイヤのドラムプレイを観る希少な機会をお見逃しなくっ!
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遅れてきた金曜日よりの使者

ふ落語でこんなシーンがよく出てくる。
泥酔している酔っ払いが、「おれは酔っ払ってなんかいませんよーだ、ヒック」と言いながら、酔っ払いらしい理不尽さで、店の亭主に絡み続ける。
酔ってる人ほど口では「酔ってない」と云い、酔ってない人ほど「酔ってますからもう結構です」と云う。
そんな噺を聞くたびに、落語らしく大げさに言っているなと思ってたけど、そんなことはないらしい。
「酔っ払ってる」ということは他者から見た状態であって、こちらはビール一杯しか飲んでなくても、他者から見て「酔い」を感じれば「酔っ払い」なのだ。
「MONKYさん、酔っ払ってますね」と、言われることがあるけど、自分的には全然「酔い」を感じてない時がある。
「え?おれそんな酔ってる?」と思う。
つまりは冒頭の落語の状態で、相手は自分のことを酔っ払いと思っているのに、こちらは「酔ってませんよーだ、ヒック」という状態なのだ。
自分では落ち着いてると思っていても、話出したらやたらと饒舌だったり、途中で何を喋ってたのかわからなくなったりして、そのうちに自分の「酔い」に気付く時もある。
20代の頃からコツコツと呑み続けてきて、すっかり洗練された酒飲みになったつもりだったが、うっかり落語的な酔っ払いだったらしい。
酔っ払いが出てくる落語では枝雀師匠が好きでよく聞いていた。

桂枝雀『上燗屋』
http://www.youtube.com/watch?v=V63A6_FLlww

今日は韓国へ。
台風は大丈夫かなぁ
いってきまーす!

 

 

p.s

10月4日に渋谷ROOTSで『MONKY鑑賞会』やります。bbbbでやってないオリジナル曲やスタンダードを踊れるアレンジでお送りしやす。 bbbbとは違うタモツやセイヤのプレイも堪能できるはず!ぜひ皆さま遊びにきてくださ〜〜い。

10月4日(水)『MONKY鑑賞会』

●渋谷 ROOTS(東京都渋谷区宇田川町11-6 渋谷宇田川KKビル3階)

●Open 19:00 / Start 20:00~(2set)

●1,000yen(w/ワンドリンク)+愛の投げ銭

●出演
MONKY(Sax : Black Bottom Brass Band )
TAMOTSU(Sousaphone …

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金曜日よりの使者

数字が苦手です。
小学一年生になった娘がよく算数の宿題をやってる。
簡単な足し算を読み上げながら答えていく。
時折こちらに問題が飛んでくる。
普段すっかり暗算もしなくなった頭には、簡単な計算も危うい。
暗算となると、急いで答えないと、、という焦りから余計にもどかしさを感じる。
そうだった、算数は小さい頃から苦手だった。
小学校では巧みなひっかけ問題に悔し涙を流し、中学では連立方程式や関数に苦汁を飲まされ、高校ではもう数学の教科書は見た覚えがない。
高校の夏といえば補習である。
夏休みにやけど学校のガラガラの教室で机に向かう。
でも自主性を重んじる学校だったので、補習といっても自習みたいなもので、ヤル奴はやるがヤラナイ奴はやっぱヤラナイ。
結局そこでも友達とカード麻雀に耽る。
こっちのほうが断然面白い。
そして補習が終わると隠してあった牌をひろげて本格的に始める。
麻雀となると、本気で集中して頭をフル回転するのに、数学となると頭の中は音信不通で惚けてしまう。
そんなオレですが、映画「博士の愛した数式」や「Beautiful Mind」などなど、数学者を題材にした話はめっちゃ好き。
数学者の本も面白い。
そこに出てくる難しい数式は全くわからないけど、そこで語られる数字の不思議や数学的なモノの捉え方はとても面白い。
そういう数学を題材にした話では「数式の美しさ」がよく語られる。
数式に美しさを感じるレベルというのは、どのくらい数学をやればいいのか。
例えば、オレは初めてチャーリー・パーカー(JAZZのSAX奏者)を聴いたとき、その美しさは理解できなかった。
美しさも何も、何もこなかった気がする。
そのソロを何度も吹いて、何年もした頃にほんとに好きになってきて、段々とパーカーのソロのラインの美しさがわかるようになった。
もちろん、いきなり好きになれる人もいるだろう、そういう人のほうが多いかも知れない。
でもオレは馴染みのなかったJAZZという音楽がチンプンカンプンで、何が面白いのかも正直なところわからなかった。
数学の答案を前にして、何から手をつけていいかわからない、数学なのに意味不明なアルファベットばっかりで手も足もでない、みんなこんなのわかんの??、、と数学のテストの時間を思い出した。
でもJAZZの美しさはもう理解してる。
いろんなスタイルもある、日々たくさんの音を聴いてその理解はまた深まる。
そういう感覚で数学や数式を感じれたら、世の中が違って見えそうで興味がある。
かといって今から数学を楽しく始めるにはどうすればいいのか。
とりあえず馴れることからかと思い、意味のわからない数式を眺めながら居眠りしてる天パです。
黒板に数式を一心不乱に描いていくあの姿に憧れてる。
そんな友達欲しいなぁ。
 8月20日の神戸、旧グッケンハイム邸でのツアーファイナル、26日の赤坂区民ホールどちらも最幸なライブでした。
26日のライブの録音を聴いたら、めっちゃいいの録れていて、もっとこういうかたちでやりたいなと思ったなぁ。
写真はこっちら〜

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遅れて来た金曜日よりの使者

夏は雑草の季節だ。
畑でも、ちょっと雑草を放置しとくともうその勢いは恐るべきもので、そこら中からニョキニョキとその成長を高らかに謳歌する。
まるでそのうち抜かれることがわかってるかのように生き急ぐ。
時には灼熱のアスファルトの割れ目からぐいぐいと発芽し、幹を太くする。
どこでも気軽に根を下ろし、自分らしく青々と伸びて種を増やしていく。
身長でも楽器がうまくなるでもなんでも、成長を実感できた時は嬉しい。
雑草も日々、身の丈を伸ばしながらあの達成感や、今までと違う視点から物事を見る楽しさや発見を感じているのかな。
草木もストレスを感じたりするとらしいから喜びも感じてるかもしれない。
そういえばユウタは前に、雑草を食べるって言ってたな。。。
リアル草食男子w

今日はお盆真っ只中、徳島で阿波踊りとセカンドラインのコラボレーション♫
阿波踊り用に書いたオリジナル曲に合わした踊りも楽しみや〜
みなさまもお盆をエンジョイっすーーーー!

p.s
20日にはいよいよTurkey A Go Go リリースツアーのファイナル、神戸は塩屋旧グッゲンハイム邸にて!
もうチケットはソールドアウトだけど、来られる人は1日ゆっくり遊びましょ〜

そして26日には東京は赤坂区民ホールにてHorns A Go Goと題しまして、スカパラのトロンボーン奏者の北原さん、元soil&”pimp”sessionsのサックス元晴、カルメラホーンズを招いてのボーンズ祭りなコンサート。
今回の為にいろんな曲をアレンジ書き下ろしてもう準備万端!

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こないだのリハーサルでもすでにキテル。
ほんと内容の濃い、1日限りのオモシロセッションの連続なのでお見逃しなく!
こちらはまだチケットあるようなのでお早めに〜
https://www.facebook.com/events/655482807974731/?ti=icl…

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金曜日よりの使者

藤岡ひろゆき、という人がいた。
BBBBができた年、1993年の大晦日。
大阪は心斎橋の戎橋(グリコの看板にところ)の側にあるビルの、とある外人バーでBBBBはカウントダウンライブをやっていた。
戎橋ではよくストリートライブをやっていて、毎回すごい盛り上がってた。
なのですぐ警察がやって来て演奏を止められるんだけど、他所とはちがう熱気のあるこの場所が好きでよくやっていた。
そのストリートライブを見た外人バーの店長に、カウントダウンライブをうちでやらないかと言われて二つ返事で引き受けた。
外人バーは盛り上がるし、なにより演奏で仕事がもらえるならどこでも良かった。
夏(たぶん8月くらい)に立ち上げたBBBBはまだまだ曲数も少なく、ストリートライブ以外のステージの経験も学園祭ぐらいしかなかったと思う。
その大晦日の外人バーをふらっと訪れたのが藤岡さんである。
藤岡さん(以後フーサン)はその日、戎橋の袂にあるキリンプラザホールでイベントをやっている音楽事務所の「株式会社モダンビート」の社長だった。
身長が低くて全体が丸っこく、どこか子どもっぽいので、最初はフーサンと一緒にいた部下の人を社長だろうと勘違いしていた。
そこでBBBBのライブを見たフーサンは、興味をもったらしく、以後いろいろとライブやメシに誘ってくれたり、いろんなミュージシャンを紹介してくれたり、ストリートライブにいろんな業界人を連れてきて営業の仕事をくれたり、音楽業界の右も左も分からないおれらをいろいろと連れ回してくれた。
そうこうしてるうちにBBBBは「モダンビート」の所属になった。
契約書とかを交わしていたのか、当時はそんなこと全く気にしてなかったので覚えてないが、93年の大晦日に出会って以降はしょっちゅう会うようになっていた。
バブルは弾けていたとはいえ、まだまだバブルな人達はいっぱいいて、フーサンの周囲の友達もまたバブルな人達で、ドンペリや高級ワインをポンポン空けていた。
家賃13000円の激安アパート暮らしの貧乏学生だったおれは、自分の生活感とのギャップに居心地の悪さ感じつつも、そんな酒宴の中にほいほいと紛れ込み、シャンパンを啜りながら、いかにも得意げに冗談を飛ばしているフーサンを、不思議な親近感と少しの嫌悪感がない交ぜになったような気持ちで見ていた。
フーサンはパーティが好きだった。
バカ騒ぎを愛した。
節度ある態度で大人ぶるのも好きだったが、羽目を外してヤリ過ぎて相手を怒らせることもしばしばだった。
そんな人間臭いフーサンのことを段々と好きになっていった。
フーサンは関西の大手のイベント会社を辞めて、仲間と「モダンビート」を立ち上げて精力的に動いていた。
フーサンと知り合ってからBBBBはいろんな仕事が舞い込んだ。
それとともにライブでの動員数もすごい勢いで増し始めた。
当時、神戸で育って、バンドをやっている人間にとってライブハウス『チキンジョージ』はまさに甲子園だった。
高校生の頃にギターを弾いてバンドをやったり、ストリートで弾き語りとかしていたおれは、いつかチキンジョージに出ることを熱望しつつも、それはもっとずっと先の事で、現実感なんて全然伴ってない、理想というより妄想だった。
それがBBBBを作って何年もしない間にチキンジョージでワンマンライブをやり、800人の超満員。
メジャーデビューもしてないアマチュアバンドに200万もギャラを払うことになって驚いたのは、フーサンの大の飲み仲間であるチキンジョージの社長、児島進である。
90年代のこの二人のコンビの勢いは凄いもので、はちゃめちゃな狂乱を毎晩のようにリピートしていた。
おれもよく遊びに連れて行ってもらったが、大概は完全にベロベロになるまでいく。
サラっときれいにお疲れさん!なんて夜はなかった。
素っ裸でどんちゃん騒ぎのあげく、酩酊して半開きになったひねくれた目で『けっ!」と周囲に毒舌をぶちまけ、ふざけてからんだ女子大生に一本背負いされて北野坂を転がっていった姿を思い出す、、、それが日常だった。
大体は神戸や大阪のシャレた店でシャンパンやワインでフレンチに薀蓄をたれながら夜は始まる。
フーサンはまたこういう薀蓄が豊富で、よく披露してくれた。
薀蓄を語るときはさも得意げで、その調子にのった様子がどこかかわいらしく愛嬌があった。
この「すぐ調子にのる」ところがフーサンの諸刃の剣で、酒によって増長されたその剣は仲間も作るが敵も作った。
フーサンの口癖は
『働けバンドマン!』と『安心すな、心配すな』で、
どちらも上から言ってるニュアンスなのがフーサンらしいところ。
フーサンのこのバカ殿的なスタンスがおれはキャラクターとあっていて好きだったけど、それが嫌いな人もいただろう。
バンドが育ち、自尊心も育っていくと、こういう言い方が妙にひっかかってくるのだ。…
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遅れてきた金曜日よりの使者

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夏真っ盛りな鹿児島から、こんにちは。
最近は、小学生になった娘に「モジャモジャナンバーワン」と呼ばれてる天パです。
ストレートな娘の髪が将来モジャらないことを祈ります。

そういえば、うちの婆ちゃんは鹿児島出身だった。
婆ちゃんは「あたしはいつも美容院でパーマあててるのに、しんやちゃん(monky)はパーマあてんでもええからええなぁ〜」とおれの天パをいつも褒めてくれてた。
懐かしいなぁ、、、

5才の息子は虫が好きで、日に日に大きくなる蝉の声にテンションも上がる。
今、家ではザリガニ10匹位、バッタ各種、カブトムシ3匹(幼虫から育てた)、カマキリなどなど、が常駐しており、虫好きには最高のシーズンを迎えようとしてるのだ。

息子と一緒に藪に入ったり草むらを分け入って昆虫を探す。
やつらがいるのは大体が蚊がいっぱいいるところだ。
なので、虫捕りに行くと必ず蚊に遣られる。
虫を捕るのに納める税金みたいなものだとあきらめてるが、やっぱり痒いもんは痒い。
特に足首や手の甲が一番いやだ。
二の腕やふくらはぎなんかは、しばらくしたら痒いのも忘れちゃうくらいだが、
手の甲ときたらいつまでも痒い。
とか書いてたらなんだか痒くなってきた。。

旅先のホテルで寝るときに、クーラーをつけっぱなしで寝ると調子悪くなるので大概は窓を開けて寝る。
部屋も一階ということはまぁないし、三階以上なら蚊も来ないと思ってた。
でも、こないだとうとう奴は来た。

寝ていると耳の側をあの高周波のような耳触りな音が。
まさかな、、、
ここは四階だし、、窓も開けてるとはいえちょっとだけだし、、

と、眠たい頭で考えて、気のせいという事にしてまた寝る。
明日は早いのだ。

がしかし、しばらくするとまた例の高周波が。 そして足首が痒い。
よりによっておれの1番苦手な足首ちゃんを狙ってくるとは、、奴はおれの弱点を知っていたのだろうか。
それともおれの足首ちゃんは奴等にとってそんなに魅力的なのか。
もうこうなっては寝てはいられない。

奴を見つけ殺さないことには安眠は得られない。
奴は何度でも襲ってくる。
眠たい体を起こし、電気を点けて捜索にあたる。
しかし奴は天性のゲリラ野郎。
隠れるとなれば、広くはないホテルの部屋でも自在に隠れることができる。
しかしこちらも蚊を殺してウン10年、居そうな所に目星をつけて奴を追う。
そして天井に這う奴を見つけた。
身体の中が殺気で満ちる。
奴の姿が見えているうちに殺らねば、また見失う。

小学生の頃に剣道に通っていた、北辰一刀流の極意を奴に教えてやらねばなるまい。

キェーーーー!!!…

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金曜日よりの使者

昨日は富山競輪場でのイベント出演。

フェス気分で気持ちいい土曜日を満喫!

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富山で思い出すのは、夜の野外の円形劇場でキューバのレジェンド達のオールスターバンド「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」のライブシーン。
2000年のSUKIYAKI meets the world beatにbbbbも出演してて、そこでのトリがブエナビスタだった。

夏の夜のいい風吹いてる円形劇場、キューバのリアルミュージック。
オレンジ色の光に包まれた、亜熱帯のラテン音楽に心がゾワゾワした。

ブエナビスタがブレイクする2年ほど前に、おれはキューバに行ったのだった。
毎日、モヒートを呑んで街やビーチをぶらつき、音楽やってる店を見つければ入ってみて、ソン(キューバの民謡みたいなもの)を聴きながら本場のラムを舐めつつ葉巻を燻らしていた。
と、書くといかにもハードボイルドな感じだが、当時おれは20代後半とはいえ童顔だし、「高校生が酒呑んで葉巻吸ってる」ように見えて可笑しかったに違いない。
でもそこで呑んだハバナクラブ(ラム酒)は普段大阪で呑んでいたハバナクラブより優しい味がしてグイグイいけた。

当時は大阪でもよくラム酒を呑んでいて、151と言われるアルコール度数75.5度のラム酒をショットグラスで一気に呷り、強烈な酩酊感を楽しむというのを、仲間内でよくやっていた。
そうやって呑むと、ものの30分で目が突き抜けたようになり、呂律と足元がおぼつかなくなり。
酔い覚ましにと店の外に出てみれば、即座に歩道の植え込みに転倒する始末。
ライターを前に口に含んだ酒を吹けば、驚くくらい火噴きの芸もできる。
そんなふうにお互いの泥酔する姿を見て楽しんでたのだ。
151のラム酒はいろんなメーカーから出てて、よく店においてあるのはロンリコのやつでこれはよく呑んだ。
でも、キューバからお土産で買って帰った151はすごかった。
アザラシかオットセイの絵がラベルに描いてある151のラム酒で、これはトロっとしたコクと甘みとスパイシーなのとが相まって絶妙にウマカッタ。
呑んだ後は一時的にラテン人の魂に取り憑かれて、陽気に喋り笑い泣き騒ぎ、そのパッションを抑えきれない。
、、という面白いラム酒があったなぁ。

また呑んでみたいな。
と思って検索してみたら出てきた。。
やっぱオットセイやったのね。
ゴスリングス ブラックシール151

http://liquors-k.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=5177&PHPSESSID=58230cb94a94b2bc77b5c19872519f9a

話はキューバに戻る。
そんなわけで、ラム酒はチビチビやるんじゃなかっ!
かつーん、かつーんと男らしくいかんと!
ここはマッチョの国(と云われている)なんだからと。
ショットグラスに並々と入ってるラムをゴクリゴクリと吞み干すと、くーーーーーーっと効いてくる。
じっとりと暑くて重い亜熱帯の空気とラムの陶酔感がミックスされると、意外にも爽やかな酩酊感が来る。
そっから緩やかに身体も気分も解れていって、まぁゆっくりやりましょうや的な熱帯の生活ペースにチューニングが合って来る。

そしてまたこの日本人の不良高校生(ぐらいにたぶん見えてる、、)は夜のハバナ市街の盛り場に面白そうなこと探して徘徊して、いろんな路地の匂いを嗅いだり、漏れ聴こえてくる音楽を頼りに店に入ってみたり、、キューバまた行きたいなぁ

おれのアイドル、パキート・デリベラをキューバで聴きたい。
パキートの生音聴きたいなあ。…

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